宗家挨拶

田宮流居合術 第十五代 宗家 妻木元和  挨拶

A chinese lion statue

新年明けましておめでとうございます。
 田宮流居合術元和会も設立から11年目を迎えました。昨年は設立10周年記念行事として積年の念願でありました山形県の林崎居合神社に奉納演武ができました。居合術を研鑽する者にとって、神前にての奉納演武は心新まる喜びでございます。
元和会発足10周年を機に、初心に立ち返って厳しい稽古の中にもお互いを尊重し、各本・支部の皆さんの交流を図っていただくことによって、豊かな人間形成の一助になっていただければ幸いと思っています。
 また、昨年の7月には米国ミシガン本部・南東ミシガン支部の20周年記念大会に行ってまいりました。今後、米国との交流も皆様のお力を頂きながら継続していきたいと思っています。
 田宮流居合術は「間の美意識」という言葉があり、「間」は「時」と「空」を切断した時に生じるものであり、「時」は時間、「空」は空間、つまり時間と空間を切断した時に生じる距離感であって、一の太刀と二の太刀との間は間髪入れず打ち払うことです。日常、私たちが使っている言葉に「間抜け」「間が悪い」「間に合っている」と広範囲な領域に「間」は存在しています。
 茶道史上重要な書物である「南方録」に引用された和歌に、「花をのみ待つらん人に人ざとの雪間の草の春を見せばや」と歌われております。
 本年は「間」のタイミングを掘り下げて研究していきたいと考えておりますとともに、講習会・演舞大会・審査会等のさらなる充実を図るとともに「技の統一」は勿論ですが指導者講習会では演武の要領を精神面、技術面についてさらに研鑽して参ろうと思っております。さらに、田宮流宗家として正しい田宮流古流を守り伝えることにも専念してまいる所存でございます。
 皆様にとっては素晴らしい年でありますように祈念いたしまして新年のご挨拶とさせていただきます。


 平成30年1月吉日

田宮流居合術 第15代宗家
元和会々長 妻木和夫 元和

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